home

気の狂いそうな平凡な日常









苛々が募るばかりの毎日。

君がそれは嘘だと言う。
僕の中で真実の形をとっていたものが
忽ちのうちに色褪せていく。
君がそれは嫌いだと言う。
僕は割と好きなヴィデオも、その一言で
あっと言う間に価値を失う。

君が、僕を否定する。
僕は、僕で在ることを止めてでも君に愛されたいと願った。

君の前では、成るべくに完璧な自分でありたくて、
本当は決して強い部類の人間でない自分を
押し殺してでも、君の側に居たいと努めた。

君の笑顔が、たわいも無い言葉が誰かに向けられるだけで。
もう、そんな些細な日常に押し潰されそうになる。
本当に好きな人ならば、離れた方が上手く行くんだと
そういえば誰かが言っていたかな。
狂っていたとしても、君の側に居たいと願う僕には、
とても意味がないけれど。

君の話に出て来る友人の名に、嫉妬してみたり。
君の前では、常に非の打ち所の無い自分を演じることに、
疲れ果ててみたり。




「これは、正しく恋の病」




医者も匙を投げ、草津の湯でも癒えない僕の病は
君しかどうにも出来なくて。
毎夜睡眠を削り、漸く得た夢の中にさえ断りも無く侵入を果たす
君さえ居なければ、僕の日常は如何ほど楽になるのだろうか。
まるで想像もつかない。

君が譬え今は一緒に居てくれても、明日はどうだろう?
明後日なら?
一年後は?
一生涯なら?

君がいずれ、僕を過去に帰して誰かと未来を築くと言うのならば、
この刹那にいっそ総て奪ってしまえたら良い。
自由奔放な君だもの。
縛られることを厭う君だもの。
これ程までに、僕を縛り付けて置きながら。

君が、好きだ。
好きになりすぎて、憎い。
そして、こんなにも怖い。

別れてしまえば、終わりかな。
少しはすっきりするのかな。
君のことを否定したくて仕方なかったり
君と結びつく全てに嫉妬してみたり
頭痛や眩暈を感じたり
君のことでいっぱいいっぱいにならなくてすむのかな。

もどかしくて仕方の無い恋情と、その原因を消す為に

時折殺したくて仕様のない君の許へ

安物の果物ナイフを片手に忍び込み

もう君の事ばかりで苛苛したり自分を見失ったり

泣いたり叫んだり罵ったりする自分が嫌で

全て終えようと君の寝室へ






月明かりに照らされた君の白磁器の薄い肌に
それでも少しだけ見惚れてナイフを翳した瞬間
君が僕に差し向けたサヴァイヴァルナイフに
君の気持ちも理解した。












お互いに、如何しようもない感情を持て余している不二リョ。
しかし、猟奇的ですね。二人とも。













home







Copyright (c) 2004 17'c. All rights reserved.












SEO [PR]  冷え対策 再就職支援 わけあり商品 無料レンタルサーバー ブログ SEO