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しなやかな腕の祈り





ライトアップされた街路樹を見に行こうと誘い出すと、
思いの他単純に簡単に君は頷いてみせた。

学校帰り、遠回りして街中まで二人歩いて。

日の落ちるのが早くなった路を二人歩いて。

先輩と、後輩の距離より少しだけ彼に近づいて手を握ってみる。
ネオンに照らされた顔は、仄かに赤かったけれどそれでいて
その手は振り払われることなど無かった。

赤に、緑。白に、青。

忙しなく輝きを放つ木々はそれら全体で、一つの大きなツリーの
飾りみたい。
触れられない温もりを安穏を象徴するような、街を包み込む
大きなツリーに恋人たちも家族も、友人同士も見惚れていて、
僕は世界中がこんな温かさに包まれたならば
争いなんか失せるんじゃないかなんて、馬鹿げた理想論さえも
君の横顔に思った。

ライトを映す君の眸の輝きは、本物のネオンよりも本物だ。

僕の視線に気付いた君は、少し照れくさそうにぎこちない笑みで
言葉を選んだ後、今が幸せすぎて怖くなるのは全て僕の所為だと
光に包まれて言った。










web拍手で使用した代物です。クリスマス。
タイトルはCoccoの曲から。
珍しく後腐れも無く不二先輩が只管に白い(笑)
うちじゃああんまり無いと思われる甘甘☆です。



















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