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Everybody wants to love.




他人の体温が、心地よく馴染むなんて思いも寄らなかったと
跡部は思う。
今までこうして肌を重ねてきても、其処にあるのは
乾いた焦燥ばかりで熱だとか、感情だとかそういうものは
求めてはならないものだと思い込んでいた。
抱いた女の数を一々記憶するほどのめりこむでもなく、
またそれを自慢に思ったりする人間でもなかったから
思い出せる人物なんて限られているが、決して不慣れな女子を
相手にしたことは無い。
容姿が容姿なだけに、家が家であるだけに、そして才能が才能で
あるだけに、目立とうと思わずとも目立つし初めは厭わしいと
思っていたそれすら段々と性分に馴染むようになってからは
求めずとも求められるならばそれに越したことはないと
気軽に応じてきた。だから、世間一般的に見れば悪友が冗談で
揶揄するように自分がロクデナシだという自覚も勿論多少あったし
序でに恋愛に長けた相手の方が後々面倒を引き摺らずに済むと
いうのが全くの本音だったからだ。
浅く艶を帯びた息を吐き出す、自分の腕の中の小さな裸体に
だから跡部はらしくなく危惧したりする。
リョーマが、自分と同じ性別である以上扱いが女子と異なるのは
勿論であったけれどそれ以上に、恋愛に、そして情事に不慣れな
彼を扱うのは傷つけてしまいやしないかという不安が何時も
何処かに潜んでいるものだ。
二人の間には、二歳という学年の差があるがそれにしても
リョーマは年以上に未熟で、跡部は自分の二年前を思い出しても
もっとずっと大人びていたような気がする。
その未だ男としても定まっていない子どもの身体を、壊して
しまいやしないかと何時も何処かで不安に思っているのだ。
だが、それ以上に。
それ以上に、マグマのように、高温で冷えないドロリとした
感情が己の中で渦巻くのもまた感じる。
それが、劣情だというのは最早疑いようも無く少し高めの
子どもの体温が自らのそれと馴染むときどうしようもなく
沸きあがる身体を持て余して、漸くそれが熱であり、感情で
あると気付いたものだった。
快楽は、己から追い求めるものであると信じて疑わず
ましてや相手のことを気遣うことなど無かった。

「・・・・・・・・ぃ・・・・」

「―――――あ?・・・如何した、リョーマ」

「けい、ごも、ちゃんとっ・・・・・・・」




―――――ドキドキしている?―――――




鍛えれた胸筋の上、心臓の真上に宛がわれた手に不覚にも
息を呑んでしまう。

「・・・・・・・・・・・・・・お前以外に、誰が
 感じるかよ」

この、熱情の向かう先は唯一人に支配されるのだ。
それを聞いて、満足そうに額に被さった髪の毛を払い
リョーマは笑った。

「上等」

熱は身体によって発生するのではなく、感情の出所、脳で
感じているのだと思う。
そのビジョン、映し出される肢体。
聴覚に訴えかける甘い声、舌先で触れる滑らかな肌、
鼻腔を擽る微かな花の香り、五感で訴えかける、五感で感じる。
正しく喰らい合うような情交のあと、どちらともなく一つに
なってしまえれば良いのにと時折考え出したのもまた二人
出会ってからだ。
其処に何が残されるのか陳腐な問いを誰かが問えば、
間違いなく愛だと何の恥も臆面もなく返しただろう。

















あっはっは。この人たち幸せそうで良いなあ!という感じで
書きました。読むときもそんな感じで読んでね、だから。
甘甘。コトの最中ですが、まあ隠さなくても全然OKそうなので。
これで私が言いたかった主張は跡部様は女の子に手は出してても、
きっと恋愛慣れしていない子には手を出していないと思う!ってこと。
寧ろ彼の歴代の彼女は殆ど年上のお姉さんだと良い。何か、何となく。



















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